心に残るのは、旅先での“特別な日”
「誕生日は家で食事とプレゼント」という定番も素敵ですが、実は旅行先でお祝いをすると、記憶に残る濃さがまるで違うと感じています。
私は母の80歳、傘寿のお祝いに、車で2時間ほどの温泉宿に一泊旅行を計画しました。遠出は疲れてしまう年齢ですが、ちょっとした工夫で「忘れられない日」にすることができました。
移動も旅の一部。お昼は“旅の演出”に
車での移動は気楽ですが、同じ姿勢が続く長時間の移動は負担が大きいもの。そこで移動のちょうど中間地点にある海辺の街で昼食をとれるように、出発時間を調整しました。
そこで食べたのが、新鮮な海鮮丼。普段よりも多くの量を平らげ「新鮮なお刺身は違うわね」と目を細めていたのが印象的でした。
漁港の市場の中にある食堂はお世辞にもお洒落なお店ではありませんでしたが、母は非日常の活気のある雰囲気を体験できたことが何より楽しかったようです。
この“昼食の演出”だけで、その日の旅がぐっと楽しいものになったように感じました。
プレゼントよりも、記憶に残る“体験”を
旅先の宿では、スタッフの方に事前に相談して、夕食時にささやかなお祝いプレートを用意してもらいました。
金箔をあしらったケーキの横に鶴亀の水引を添えた品のある演出で、母は少し照れながら喜んでくれました。
「もの」は時間とともに使わなくなってしまうけれど、“そのときの嬉しそうな表情”は今でも鮮明に思い出せます。
近場でもいい。だからこそ気軽に“旅で祝う”
旅行というと「海外」や「豪華な宿」をイメージしがちですが、体力に不安がある親世代との旅行は、むしろ近場がベスト。
距離ではなく、「一緒に行った」「一緒に笑った」ことが大事だと、この旅を通して感じました。
温泉に入って、美味しいご飯を食べて、ちょっとしたプレゼントのような演出を添えるだけで、一生の思い出になります。
まとめ:旅は「お祝い」の最高のステージ
家でのお祝いも良いですが、「旅先で祝う」という選択肢は、もっと多くの人に知ってほしいと思っています。
特別なことをしなくても、心を込めた計画があれば、それだけでかけがえのない旅になる。
あなたもぜひ、親や大切な人の記念日に、小さな旅をプレゼントしてみてください。
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